自然素材にこだわって、 からだに優しいバウムクーヘンを手作りしています。
3月14日の新聞で
雪印と森永がバターの値上げを報じました。
よつばも値上げし、25日にはとうとうカルピスも・・・。
極端な品不足のあとにやってきました・・・・
ちなみに、雪印の値上げは26年ぶり、カルピスは73年の発売以来初めてだそうです。
今回の値上げの直接の理由は
4月からのバター原料となる生乳価格の値上げのようです。
このことに関していろいろな酪農家の方のからのお話を聞いていると
これまでの生乳価格が安すぎたのだ!?と思えてきます。
酪農家の方の努力に報いる適正な価格でなければ
持続可能な営みとはなりえないと思うのですが・・・
だから、個人的にはバターの値上げは止むを得ないなぁと思ってはいるのですが
バター以外の油脂は使用しないデルベアのバウムクーヘンには
ほんとうに、とても厳しいんです・・・。
今回のバター不足騒動を期に、
バター以外の油脂やバター類似の油脂への乗換えが激しく起こったそうです。
そのほうが安くて、扱いやすくて、出来上がりも良く、なにより安定供給される・・・・
バター不足が今後解消するとして元にもどれるのでしょうか?
一消費者としての立場からちょっと心配しています。
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今日は自然卵の仕入れに月ヶ瀬まで。
湖岸の梅も満開をわずかに過ぎたかんじです。
今週末はまだまだきれいだと思います!
西原さんの鶏舎の前の梅は満開でした。
鶏舎の前には水仙もたくさん咲いていました。
土が良いからなのかとても綺麗な黄金色です。
I wandered lonely as a cloud
That floats on high o'er vales and hills,
When all at once I saw a crowd,
A host, of golden daffodils;
Beside the lake, beneath the trees,
Fluttering and dancing in the breeze.
ワーズワースの見た水仙もこんな黄金だったのしょうか?
デルベア
去年の9月から、ある実験をしてみました。
パンやケーキの製造に使用されるショートニングを
蓋を開けたまま放置する・・・・だけなのですが。
植物性油脂100%でローファットが売りです。
製菓ではバターの代用・併用して使用します。
温度変化に緩慢でクリーミング性がよく、とても扱い易い材料です。
まだまだ30度を超える気温の中、
軒下に放置してみました。
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一年以上経過しました。
今年の猛暑も越えました。
少しだけ水分が蒸発して痩せていますが
表面に溶けたりした形跡は一切ないです。
ちなみに、アリさんもハエさんもコックローチさんも
見向きもしてくれませんでした・・・・
カビすら生えません。
ただ、1年分のホコリが溜まっただけ。
まだまだ食べられそうです。
ショートニングを使用すると
ケーキの日持ちがよくなるもの納得できます・・・・
それにしても、
虫はなぜ寄り付かないのでしょうか・・・・
とても不思議です。
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現在、業務用バターが極度の品不足となっています!!!
バターならスーパーに売ってるよ!と思われるかもしれませんが
業務用は利益が薄いのか?生産が後回しみたいです。
では、なぜバター不足に??といいますと・・・
近年、消費者の牛乳離れにともない、
酪農関係の生産調整が大規模に行われたそうです。
実際、原乳を捨てなくてはならなかったほど余っていたそうです。
北海道の酪農家の2割が廃業し、残りは乳牛を大幅に削減し・・・
また、トウモロコシがバイオエタノール用に回され
飼料が高騰して乳量も減っているそうです。
そのため、原乳が不足してバターが生産できないのだそうです。
いま、また増産方向にあるらしいのですが
いま育てている雌牛が子牛を生むまではお乳もでないので
このあとしばらくは原乳不足=バター不足が続くらしいのです。
バターだけで作るデルベアにとっては
ほんと深刻な問題なんです・・・・
牛乳の消費拡大が原乳の確保につながるそうです。
みなさ~ん!もっと牛乳を飲みましょう!!
おねがいします!
デルベア
9月28日の朝日新聞朝刊に
こんな記事が載っていました。
いまやショートニングや植物性油脂は
食品業界・製菓業界に欠かすことの出来ない存在です。
コストは抜群に安く、保存性が高く、取り扱いも楽で、
製造上必要な様々な機能を添加により付与することができるなどなど・・・
生産側の利点は数えきれません。
もちろん消費者側も、
おいしくて日持ちのするものを安く手に入れるという利益を享受している訳です。
ただ、気になるのはショートニングやマーガリンなどには
新聞の記事のとおり、トランス脂肪酸が含まれているということ・・・・
トランス型脂肪酸って
自然界には存在しない分子構造をしているそうです。
これが人の血管等の細胞壁に悪さをするという研究結果があるようです。
ちなみに、
アメリカの食生活は日本とは比べ物にならないくらい
大量のトランス脂肪酸を摂取するものらしいので、
今回のNY市のような措置が講ぜられたのだとは思いますが・・・・
ところで、デルベアのバウムクーヘンは
カルピス製の発酵無塩バター以外の油脂を一切使用していません。
口に入れるものに関しては、
自然素材に優るものは無いはずですから・・・・・・