自然素材にこだわって、 からだに優しいバウムクーヘンを手作りしています。
マジパンローマッセ ?
デルベアのバウムクーヘンに使われている
この聞きなれない食材の正体はと言いますと・・・・
製品としては、このようにみっちりと固められています。
原料は、アーモンドと砂糖です。
よくドイツ土産である人形のマジパン細工と
基本的には同じものです。
ただし、人形に使われるマジパンは
アーモンド:砂糖が1:1と、
アーモンドの割合が少ないのです。
マジパンローマッセは、
アーモンド:砂糖が2:1となり
アーモンドの比率が高いので、色も黄色がかります。
ちなみに、ドイツには「 マジパン法 」なるものが存在し
使用するべきアーモンドの品種や水分量、油分量などが
細かく規定されているそうです・・・・・
デルベアのマジパンローマッセは、ドイツのMOLL社製。
自然素材のみで作られ、防腐剤も使用されていません。
マジパンローマッセを割ってみると
所々に茶色の小さなアーモンドの皮が混じっています。
基本的には、この皮は取り除きません。
アーモンドを原料にする以上は
多少の皮が入っているのも自然かなと・・・
製品に過剰に完璧さを求めると、
薬品等の使用を招くような気がします・・・・・
時々、アーモンドの固まりも混じっていたりして・・・・
これは、しっかりと取り除きますです。
マジパンローマッセを常温に戻し、
ニュージーランド産のハチミツと一緒に
木ベラで練ります。
これがデルベアのバウムクーヘンの
味の素になります。
原料にマジパンローマッセが含まれることにより
バームクーヘンの生地に、深いコクやしっとり感が生まれます。
そして、アーモンドプードルを使用する場合よりも
生地がしっかりと緻密に仕上がります。
また、アーモンドに含まれる油分が
焼き菓子特有の、いわゆる「 もどり 」を起こさせます。
つまり、焼き立てよりも
しばらく時間が経過したほうが
しっとり感が増してきて、美味しくなるのです。
濃厚な風味を持つマジパンローマッセは
栄養価もとても高いのです・・・・・
マジパンで有名なドイツのリューベックでは
15世紀の大飢饉の時に、
パン屋に小麦粉が無くなってしまい、
市の倉庫に眠る大量のアーモンドを利用して
パンの代わりにマジパンを作って
飢饉をしのいだのだとか・・・・・・・・・・
アラビアに起源を持つ
アーモンドという木の種子の
その活躍は、ほんとに、とどまる事を知りません。